青春18きっぷの制度変更は時代の流れ
10/20の関西コミティアにサークル参加します(2)
10/20の関西コミティアにサークル参加します(1)
郵便料金値上げのコストアップと戦う
10月24日に冬の青春18きっぷについてのプレスリリースがJR各社より発表されたが、その内容が物議を呼んでいる。
今まで青春18きっぷは1枚につき5回分がつき、1回で一人1日普通列車乗り放題であり、行程が同じであれば複数人でも利用可だった。今回、出発日を指定しその日から5日連続普通列車乗り放題に改められた。複数人での利用はできなくなった。また3日券が新たに設定されてその場合は出発日から3日連続乗り放題となる。
社会人になってしまうと5連休を取って普通列車縛りの乗り鉄旅はなかなか難しく(その救済としての3日券ということだろうが3日でもきつい)、大変に使い勝手が悪くなることからネット上では否定的な意見が大半でネット署名運動まで起きているようだ。
一方で、今まではその日初めて乗車するときに日付印を押してもらって1回分消化するという方式だったので自動改札機に対応できなかったのが、今度からは対応するようになる。
このような変更をなぜ行ったか事業者視点で考えてみよう。公式発表は一切ないので私の勝手な想像に過ぎないことに注意してほしい。
一つは転売対策である。1995年までは5枚綴で1日1枚使う方式だったが翌年から1枚にスタンプを押す箇所が5つある方式に改められている。これは転売対策と見られている。金券屋等でばら売りをされると本来普通乗車券等を買ってくれるはずがばら売り券を使用されることで売上が減ってしまう。ただし、結果としては数回分使用済みの券が金券ショップに流通し続け、転売対策としての決め手にはならなかったようだ。
販売時に購入者の氏名を記入し本人以外が使用することを禁止する「記名式」にすれば、5枚綴りのままでも転売対策としては効果的で自動改札機にも対応できたのではないかと思われるが、1996年の私が大学生の頃は発券機から出すものでない印刷済みの「常備券」が多かったから、販売時に駅員がいちいち手書きで名前を書かなければならない運用は難しかったのかもしれない。
いずれにせよ、出発日が決まってかつ連続利用しなければならない券に転売価値はなく、今後青春18きっぷが金券ショップに出回ることはないだろう。
もう一つは不正対策である。その日初めての乗車時に5回分のマスの一つに入鋏印と呼ばれる日付印を押してもらうのだが、その字は大変小さいため途中下車で改札を通過するときに係員が瞬時に日付を確認するのはかなり難しい。自動改札導入前は改札係員は恐るべき動体視力できっぷの日付を見ていたが、今となってはそのスキルも失われている駅が大半だろう。
なら、改札時にしっかり日付を読めばいいのだが、客から「早くしろ」などと暴言を受けたり、または「不正をしているんじゃないかと念入りに見られてすごく不快でした」などと苦情の電話がかかってきたりと、係員の心理的負担は大きい。
さらに問題なのが、その日の日付けでない券を見つけても5回全部使い切っている場合は別として単なるハンコの押し忘れかもしれず不正乗車とはできないことである。どう見ても不正乗車にしか見えなくても、「今日のハンコまだ押してなかったですね」とハンコを押して放流しなければならない。客側も不正乗車を指摘されるリスクは低いのでバレなきゃラッキー程度にカジュアルに不正を働くことができるということになる。係員が受けるストレスは相当のものであるが、実際に従事したことがないとピンとこないかもしれない。
というわけで、会社としては売上を減らす転売の芽を摘めてハッピー、駅では不正乗車の温床の券が減ってハッピーで、労使ともハッピーということになるだろう。
だったらもうやめてしまえばよかったのではという疑問が当然に湧くが、これは想像でしかないが青春18きっぷの売上額が無視できるほど小さなものではないため廃止まで踏み切ることができなかったのではないか。この傾向は三島会社(北海道・四国・九州)が強いだろう。JR北海道を例に挙げれば、普通列車が少なすぎて青春18きっぷの旅は非常に制約の大きいものになるから、自社で売れた分の大半は他のJR各社で使ってくれるものだろうと思われ、その(原価のあまりかからない)売上が消滅するのは困るのではないだろうか。
もちろん、JRの中の人の中には安い切符でのんびりとした旅行を楽しんでほしいと考えている人(良識派?)もいるのだろう。想定している客層は学生さんで、最低3日の行程を想定しているということだろう。就職して金を持つようになった層に格安切符を提供する必要は特にないし、学生でも単に都市間移動を安くという場合は高速バスに乗ればいいだけの話である。文句ばっかり言っていたら本当にきっぷごと消滅するだろう。
そんなこんなで形を変えつつも今回は生きながらえた青春18きっぷだが、私は年齢的にも普通列車縛りの旅は苦痛が大きく、最後に使ったのは3年前である。その名前から18歳までしか利用できないと誤解されることが少なくないが実際に年齢制限はないものの、普通列車の旅がきつくなった歳が潮どきという意味で年齢制限はある若者向けのきっぷなのである。
(2024.10.27) ホームページに戻る
既報の通り明日10/20の関西コミティアにサークル参加いたします。ご来場をお待ちしております。
その後になりますが、「バス乗務員のための働き方改革ガイドブック」はメロンブックに委託販売いたします。たぶん書泉で並ぶんじゃないかと。
PDFでよければboothでも販売しております。今回出すコピー本のデータ販売も準備でき次第いたします。
(2024.10.19) ホームページに戻る
私は社労士になる少し前から「労務研究団ホワイト」なる怪しい団体を立ち上げて同人誌を作って頒布するサークル活動をしております。この度、10月20日(日)に京都で開催される「関西コミティア71」にサークル参加いたしますので、ご案内いたします。
場所は竹田駅近くの「京都パルスプラザ」です。スペースNo.は「E-76」です。
今回は2冊出します。
一冊目は既刊の「バス乗務員のための働き方改革ガイドブック」。バス乗務員のために、今年から適用となった労働基準法の改正部分と今年から施行された新しい「改善基準告示」の解説を試みた本です。乗務の合間に読めるようにA5サイズにしましたが、小さな文字だらけで「うわっ」というふうになってしまったのは反省点です。
もう一冊は新刊…であるところ、あまり筆が乗らず今回はコピー本で出すことになった「バス運転手になろう!とする前に読むべき本」です。
バス乗務員不足の深刻化はメディアでも大きく取り上げられていて、バス運転手という仕事に興味を持つ方も増えているのかなという気がしますが、主にそのような方に向けてバス運転手のリアルな数字を知ってもらおうという本です。
こちらには私が実際に運転手をしていたときの1か月の勤務実績表と給与明細がふろくで付きます。ふろくのおまけである解説を読めばなぜ今深刻なバス乗務員不足に陥っているかおわかりいただけるかと思います。
筆が乗らないので給与明細でも貼ってお茶を濁そうと思っていたところ、その後に解説を作る段で熱が入ってしましました。結果として見た目より手間がかかっています。
追加の情報については逐次公開していきます。万事お繰り合わせの上ご来場のほどお願いいたします。
(2024.9.29) ホームページに戻る
10月1日から郵便料金が大幅に上がる。個人で手紙やはがきを出す機会は本当に減ったが、ビジネスの世界では量は減りこそすれどまだまだ多いので業種業態によっては大変なコストアップとなるだろう。請求書等のオンライン化は進んでいるが、経理(記帳)をアウトソーシングしている場合は結局それらを全部印刷して渡していることが多いこともあって、手数料を払ってでも紙でほしいという需要はまだまだ多い感じである。
そうしたなか、なるべく郵送料を抑えていきたい方向けの商品を2点ほど紹介する。
一つは郵便書簡(ミニレター)である。便箋様の専用用紙を折りたたんで封筒のようにして発送する。もちろん便箋部分に書いてもいいのだが、中に同封物を入れることができる。封をした状態で厚さが1cm重さが25gを超えなければ良い。A4サイズのコピー用紙なら4枚ぐらいまでは入る。
料金は1枚85円である。定形郵便が110円なので25円安く、しかも封筒がいらない。難点は折るのが手間という点とコンビニで売っていないということである。
また、得意先への請求書の送付などに使用すると「けちくさい会社だなあ」などと思われるかもしれない。役所に対してはそんなことを気にする必要はないので、役所への届出書の送付などに使うといいだろう。
もうひとつがクリックポストである。ネットで決済をして発行されるラベルを貼って投函するというもので、追跡サービスまで付いているのでレターパックライトのように使用でき、料金は10月以降も据え置き1通185円である。レターパックライトが430円もすることを考えるとかなり安い。
ただし、安いには理由があって信書を送ることができない。「信書に該当するものとは」によると、請求書などはダメで役所に出す申請書や届出書などもダメである。要するに送り先に対してなんらかの意思を示すような書類は送ることができない。そうでないものであれば、例えば記帳代行を依頼している税理士事務所に請求書や領収書等の束を送るのはOKのようである。
信書に該当するのであれば特定記録で送るのがよい。ハローワークなどはマイナンバーが書かれた届出書は特定記録かレターパックで送れと言っているわけだが、特定記録の料金は210円なので、上記郵便書簡に特定記録を付けると295円でレターパックライトより135円安い。ただし、ポスト投函ができずいちいち郵便局に行かなければならないのが煩わしいので、1通だけなら高くてもレターパックのほうがトータルでは安いということもあるだろう。
というわけで、弊事務所では来月からは郵便書簡を活用していくため、けちくさいと怒らないでいただけると幸いである。
(2024.9.7) ホームページに戻る
Copyright 2024 Bocchi Sharoshi Office All Rights Reserved.